自慈心と自尊心そしてマインドフルネスについて

 

日本人は自己肯定感が低いと言われている

 

「自尊心が傷ついた」

 

「自慈心を育てよう」

 

「自分に満足できない」

 

「他者の成功が妬ましく思える」

 

「自分はなんてダメな人間なんだろう」

 

「どうせ自分なんて」

 

あなたにもこのような経験があるのではないでしょうか。

 

「自己肯定感」という言葉は、最近よく耳にしますよね。

 

自己肯定感とは「自分は自分」、「かけがえのない存在」と肯定的に評価する事ができる感情のことを指します。

 

内閣府は定期的に「我が国と諸外国の若者の意識に関する調査」を実施しています。

 

その結果が以下となります。

平成25年度「私は自分自身に満足している」

出典:平成25年度「我が国と諸外国の若者の意識に関する調査

 
 

平成30年度「私は自分自身に満足している」

出典:平成30年度「我が国と諸外国の若者の意識に関する調査

 
 

こうして他国と比べてみると、「自分に満足している人」が日本はすごく少ない結果となっていますね。

 

平成30年度は「自分に満足している人」が増えましたが、「そう思わない」人も増えました。

 

ここではこの「自分に満足している人」を「自己肯定感の高い人」とします。

 

そして、その自己肯定感のベースとなるものが「自慈心」と「自尊心」です。

 

今回は「自慈心」と「自尊心」の違いを深堀していきます。

自慈心と自尊心の大きな違い

 

自慈心とは「誰にも影響されない安定した自分の心」

 

自慈心とは「無条件に自分を認める気持ち」のことを指します。

 

また、他者から批判されても、自分を認める気持ちは安定していて変わりません。

 

つまり自分を大切にできる気持ちなのです。

 

自慈心が大きければ、おのずと自己肯定感は上がります。

 
 

自尊心とは「他者からの評価の影響を受け不安定な自分の心」

 

自尊心とは他者から認められたり、賞賛されたりすることで育ちます。

 

そして自慈心とは違い、批判を受けると萎縮してしまうのです。

 

他者からの称賛により育っていく自尊心は、同じく他者から批判を受けると萎んでいってしまいます。

 
 

自慈心の大切さと不可欠なもの

 

自慈心の大切さ

テキサス大学のクリスティーン・ネフ博士は、セルフ・コンパッションの3つの要素が大切だと提唱しています。

 

自分への優しさ(Self-kindness)

自分の強み・長所を認め自分を慈しむこと

 

共通の人間性(Common humanity)

「失敗や困難を経験するのは誰にでもあること」という逆境への肯定的な認識の仕方

  

マインドフルネス(Mindfulness)

 今この瞬間への気づきを高め、「慈悲と慈愛の心」を育む
 
 

不可欠なもの

3つの大切なことの中でも、一番不可欠なのは「マインドフルネス」です。

 

人間はミスを起こしてしまった時や、傷ついてしまった時に苦痛を感じますよね。

 

その時、自然と「自分が傷ついたこと」よりも、「まわりのこと」の方を優先して考えてしまいます。

 

とっさに「ミスをして周りに迷惑をかけてしまった」、「この失敗により自分の評価が下がるのでは……」など考えてしまうのです。

 

自分が傷ついたことや、苦しかった感情などは、にのつぎになってしまいます。

 

こういった時に「マインドフルネスな考え方」が重要なのです。

 

ミスをしてしまったことや、傷ついてしまった出来事に気づき、それらを受け止めながら良い悪いなどの評価はしないこと。

 

ありのままに気づき、受け止めることにより、苦痛が徐々に消えて心が楽になるのです。

 
 

マインドフルネスに過ごしていきたい

 

人間は完璧な生き物ではありませんよね。

 

時には失敗をし、心が傷つくこともあります。

 

なので、失敗をしてしまった時、第一声で自分を責めるのやめてみませんか?

 

失敗してしまった事実は変わらないので、それに気づき受け止めてあげる。

 

そして傷ついてしまった自分は、大切にいたわってあげたいものです。

 

上記をしっかりふまえ、自身の揺るがない「自慈心」を大切に育て、「マインドフルネス」を意識していきたいものですね。